人参湯
特徴と効能
胃腸全般の調子をよくする薬です。やせていて体力がなく、冷え症の人の、胃腸が弱い、下痢、嘔吐、胃の痛み、腹痛、胃炎(急性・慢性)というような症状に使われます。
これといった病気があるわけではないけれども胃腸の働きが不調な人、食欲がない高齢者、大病のあとや手術後などで体力が低下した人などにも向いています。
胃腸の働きを高めて、食欲不振、胃もたれ、胃痛、下痢などを改善します。
成分
滋養強壮薬でもある“人参”は、胃腸機能を高め体力や気力の回復を助けます。“蒼朮”には無駄な水分を取り除く作用があり、もたれや下痢に効果的です。
これに、健胃作用のある“乾姜”、緩和作用の“甘草”が加わります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。
- 人参(ニンジン)
- 蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
- 乾姜(カンキョウ)
- 甘草(カンゾウ)
対象者
- 冷え性でやせ型、体力のあまりない人
- 適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)
注意点