漢方薬と生薬の違い

 

 

生薬

 

生薬は、薬効のある天然産物に不要な部分を取り除いたり、乾燥させたりするなどの簡単な加工を施したもので、日本薬局方で324品が規定されています。

 

 

漢方薬

 

漢方薬は漢方医学で用いる医薬品のことであり、原則として複数の生薬を組み合わせて用います。

 

漢方薬の代表的な剤形には、湯液、散剤、丸剤、エキス剤があります。医薬品として認められている漢方製剤は、医薬品148処方、一般用294処方あります。

 

漢方薬は多成分系であり、それぞれが適応とする病態を持っている。

 

 

 

漢方薬の剤形

 

漢方薬の伝統的な剤形には、湯液、散剤、丸剤があります。

 

  • は煎薬のことで、生薬を水に入れて加熱後、濾した液です。
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  • 散剤は生薬を粉末化したもので、丸剤は散剤をはちみつなどで丸薬化したものです。
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  • 生薬は植物、動物、鉱物由来のものに分けられ、植物由来のモノが一番多い。

 

 

生薬の三品分類

 

生薬の三品分類は3つに分けられる。

 

  • 上品  上品は、人参、甘草が代表で、生命を養い、長期内服が可能のもの
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  • 中品   中品は、葛根、麻黄が代表で、体力を養う、無毒有毒複数あり
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  • 下品   下品は、大黄、附子が代表で、治療薬として用いる。使い方を間違えると有毒

 

 

 

五性

 

漢方医学独特の概念に五性というものがあります。体を温める性質か冷やす性質かによって生薬を温、微温、平、微寒、寒の5段階に分類して、生薬のこうした作用を考慮して処方を構成する。

 

 

 

君、臣、佐、使

 

処方構成の理論としては、君、臣、佐、使が有名です。これは、構成生薬はその役割から、病を治す主役となる生薬、君薬を協力援助して、その効能を強化する生薬、副作用を防ぐ生薬と服用を容易にするための生薬に分けられる。

 

 

漢方の有害反応の誤治と瞑眩

 

漢方薬の処方において覚えておきたい有害反応に誤治と瞑眩があります。

 

  • 誤治  誤治とは漢方医学的診断を誤った治療、あるいはそれにより病状が悪化した場合を指します。
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  • 瞑眩  瞑眩とは予期しない症状の出現の後に目的となる症状が改善する現象です。薬剤に対して身体の反応が過敏になっている場合に起こる現象です。

 

 

 

桂枝湯

 

桂枝湯は比較的虚弱な人が風邪をひいたときなどに、悪寒、悪風、発熱などが起こり、鼻がぐずぐず鳴って、脈も浮・弱という力が弱い場合に用います。

 

桂枝湯の構成生薬は、桂枝、しゃく薬、生姜、大そう、甘草です。桂枝湯の方意は、桂枝は表を助け気に作用し、しゃく薬は裏を助け血に作用します。生姜・大そうは胃腸の働きを整え、甘草は諸薬を調和する働きを持っています。5種類の生薬の絶妙なバランスで桂枝湯は成り立っています。 

 

漢方の特徴は、優秀処方に命名することです。

 

 

 

漢方薬の副作用

 

相談が多い副作用

 

漢方薬の処方で相談が多い副作用として、上位3つとして胃腸障害、発疹、浮腫があげられます。

 

 

 

重要な副作用

 

漢方の処方での重要な副作用として以下の4種類が挙げられます。

 

  • 間質性肺炎
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  • 低カリウム血症
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  • 肝機能障害
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  • 腸間膜静脈硬化症